COLUMN
2020年6月22日
【マラソン界で話題!】ランナーの走力を上げるビートルートジュースとは?
みなさん、こんにちは!
RUNNING SCIENCE LABの三津家(ミツカ)です!
今回はランナーの間で話題になっている「ビートルートジュース」についてご紹介していきます!
実は世界トップクラスのマラソンランナーも愛飲する「ビートルートジュース」
その効果は一体どんなものなのか?
一緒に確認していきましょう!
ビートルートジュースとは?
原材料はビートルートです。ビーツ、テーブルビート、赤カブとも呼ばれています。
ビートルートは最も甘い野菜とも言われており、ミネラルやビタミンが豊富に含まれています。
その中でも特にランナーに効果的と言われているのが「硝酸塩」です。
この硝酸塩は体内で一酸化窒素(NO)の産生を促進します。
一酸化窒素は体に有害なイメージもあるかと思いますが、血管拡張作用やミトコンドリアの機能改善に効果的でランニングエコノミーの改善につながります!
そして、「ビートルートジュース」には他の食品や飲料と比較して、高濃度の硝酸塩が含まれています。
なんとこのビートルートジュースは、キプチョゲ選手がマラソン(非公式)で人類初の2時間切りを達成した「Breaking2」でも採用されました。
効果の検証
近年ではこの「ビートルートジュース」が世界中のランナーの間で注目されており、多くの研究がなされています!
トップランナー(男性)には効果が低いという研究結果も一部ありますが、効果については個人差があるようです。
(個人的には普段の食生活でしっかりと野菜を摂取している人には、硝酸塩に対して耐性がついており、効果を発揮しにくいのではないかと推測しています)
また、カフェインと同時に摂取することで、それぞれの効果を得ることができ、組み合わせることもおすすめです!
注意点
ビートルートの多量摂取により発ガンリスクが高まる可能性も指摘されているようです。
カフェインと同様、日常的な摂取を避け、レースや大事なトレーニング時の使用に絞るようにしましょう!
まとめ
いかがでしたか?
・ビートルートジュースはランニングエコノミーを高める
・効果には個人差がある
・カフェインと組み合わせて摂取する事もおすすめ
最近ではジュースだけでなく、ビートルートのパウダーも発売されています!
自分に合った方法でぜひ取り入れてみてください!
ここまで呼んで頂きありがとうございました!
またお会いしましょう!
●参考文献
H Zamani et al.,2020. The benefits and risks of beetroot juice consumption: a systematic review
Balsalobre – Fernández C.,2018.The effects of beetroot juice supplementation on exercise economy, rating of perceived exertion and running mechanics in elite distance runners: A double-blinded, randomized study